宇和島から春の訪れを知らせるキビナゴが入荷しました。
キビナゴは、ニシン科、ウルメイワシ亜科、キビナゴ属の魚で、細長くスリムな魚体で、体側に幅広い銀白色の帯が走っているのが特徴です。
名前の由来ですが、鹿児島では帯のことを「きび」と呼ぶことから帯を持った小魚、すなわちキビナゴと名付けられたという説が有力です。
漢字では吉備女子、黍魚子と書きますが、いずれも当て字で、上記の名前の由来からすると帯女子が正解なのかもしれません。
東日本ではあまり認知度が低く、伊豆半島以西でよく食べられており、鹿児島県では、なくてはならない郷土食材だそうです。
キビナゴの旬は、3回あるんです。
脂が乗って塩焼きが美味しい2月頃、白子や卵がたっぷりの天婦羅がお勧めの5月頃、そして寒が入った12月は刺身が一番美味しいそうです。
キビナゴの身はとても柔らかく、イワシと同じように指先だけで手開きすることが出来ます。小さい魚なので調理が面倒と敬遠されがちですが、美味しい魚を食べるには手間を惜しまず頑張りましょう。
最後にキビナゴはDHA含有率が高く、EPAやカルシウムも豊富に含んだカラダに良い食材です。
様々な用途で使えるキビナゴ、是非食べて下さい。