暑かったり、涼しかったり、急に雨が降ったりと、猫の目のように目まぐるしく変化する天候。
気分がちょっとすっきりしませんが、秋のせいなのかいつも腹ペコ。
食欲だけはエンドレス、健康な証拠かもしれません。
今なにか『おススメは?』と聞かれたら、筆者は『いしばしの美味しい煮込みおでん』と答えたいと思います。
なぜかって、温めるだけで本格おでんが自宅で食べれるからです。
㈱石橋は横浜で1914年(大正3年)創業の練り物製造販売の老舗。
手作りの練り物に拘り、個々の素材の持つ食感や味わいを残しつつ、職人が一つ一つ丹精を込めて作りあげています。
加えて、昨年惜しまれつつ廃業した㈱佃權の職人を招聘し、現状に満足せず新たな味への挑戦も続けています。
練り物の味、胸を張って美味しいと言えるんですが、もう一つ拘ったものがあるんです。
それは『おでんの汁』です。
江戸・日本橋に鰹節・乾物扱いとして1737年(元文2年)創業した八木長本店に、このおでん種にあった汁を特別に作ってもらったそうです。
(ちなみに1737年とは徳川幕府8代目将軍吉宗の時代、270余年と2世紀以上も続いている老舗中の老舗です。)
味について語るには100年以上早いかもしれませんが、石橋の練り物は作り手の意図に知らず知らずのうちにハマってしまう不思議な食べ物です。
『美味しい煮込みおでん』は8種10品入って、末端売価1,000円(消費税抜き)。
1,000円が高いか安いかは、食べてから判断して欲しい逸品です。
追伸
横浜市中央卸売市場内の㈱石橋店舗に直接買いに行けば、『美味しい煮込みおでん』が市場価格でお求めできますよ。
もったいないので、冷蔵庫にあった他社のさつま揚げと茹で卵、そして石橋のベーコンチーズ串も一緒に温めましたが絵になりました。
ベーコンチーズ串のチーズが熱で溶けだし、八木長本店のおでん汁とコラボレーション。
邪道と言われてしまうかもしれませんが、お好きなおでん種を加えて食べて下さい。
おでん汁が独りよがりせず、自己主張をしないないので、絶妙な調和が醸し出されてマイおでんを作れますよ。