今日は3月3日雛祭りでも・・・・・。
残念ながら新型コロナウイルスの影響で、世の中は自粛ムード一色。
ハマグリの売れ行きも今一のようです。
サラリーマンも寄り道もしないから、あの横浜・野毛でさえ人がまばらだそうです。
外出しないから飲食店は閑古鳥状態、店が暇だと仕入れを抑えことになり、正直、鮮魚売れなくなってます。
それでも市場には魚が集まって来るんです。
そして「なぜ」「どうして」と言う魚を特種課のセリ場で見つけてしまいました。
鹿児島県坊岬より「コブダイ(寒鯛)」が入荷しました。
体重15.7㎏はさすがにデカい、人間で言うと2~3歳児くらいの重さです。
コブダイは性別がメスからオスに変わる「雌性先熟」の魚で、産まれて来たときは全てメス。
しかし群れの中でカラダが一番大きくなった1匹だけが、オスに性転換するそうです。
言いかえれば選ばれしボス。
あの特徴的な外見がチョット可愛いかな(笑)。
瘤はメスにはなく、オスだけが頭と下顎が大きく張り出して怖い顔に・・・・・。
だけど見かけによらずコブダイは至って温厚な性格で、潜っているダイバーに自ら近づいてくるそうです。
しかし自分の縄張りに他のオスが侵入して来ると性格は一変。
自分の縄張りを守るために、オス同士で激しいバトルを繰り広げるそうです。
目の前のコブダイはいったい何歳なんだろう?
きっと群れのリーダーとして、ハーレムを築いていたんでしょうね。
一説に寿命が20年と言われているコブダイ、突然、人生いえ魚生を止めてしまって申し訳ない気持ちがある。
コブダイには罪はないけど、折角だから喜んで食べて欲しい。
でもこの厳しい環境下で、巨大コブダイがどのように流通して行くのか興味があります。